1990年2月18日日曜日

里山さわやか隊前史1

五斗蒔だより(当時は、「宍塚の自然と歴史の会 会報」) 1990年2月号の記事

美しい雑木林を我々の手で復活させよう

林の下草を刈って見たい!
 宍塚に行って思うこと。この雑木林、何とかならないかな。ササを刈ってみたいな。そうすれば、林床の植物が復活するのに。あの、美しい薪炭林を復活させたいな。山菜取りができるかな。キノコをとったり、もしかすると栽培もできるかもしれないね。雑木林の中を駆け回ることだってできる太郎。子供を遊ばせることだってできるだろう。でも、いかんせんそこは、地主さんがいる他人の土地です。なかなか、下草刈りはままなりません。

林を借りたい!
 地主さんがいる。だったら、借りることはできない?どうせ借りるならば、理想の場所を探そうじゃないか。ということで、あたりを見渡しました。そう、池のほとりで、ちょっと登れば、池が見渡せる景色のいいところ。そして、落葉樹の林。と、目についたのが桜堤の西側の小山です。クヌギもナラも生えてるし山は東に面している。これはキノコを栽培するのにはもってこい(なのだそうです)。蔦もそんなにひどくは生えていない。モウソウの竹藪があります。タケノコ掘りも出来るかもしません。


OKです!
 地主さんが見つかりました。STさんです。Sさんのお宅は、宍塚でたった1軒のかやぶきの家。その歴史の重さ、その風格には、圧倒されます。我々のコンクリートの団地がなんと薄っぺらく貧しく見えることでしょうか。幸いなことに、こころよく、林を使うことを許可して頂きました。さあ、あのぼうぼうとしたアズマネザサを刈って、雑木林の復活です。私たちの手でやるのです。


なにが必要?
 とは、いっても、アズマネザサに覆われた林に素人が立ち向かうのはなかなか大変。人手も技術も知恵も必要です。そして、若干の費川も。とういのは、アズマネザサと格闘するにはプロの手もちゃんとした道具も必要だからです。そこで一口5000円の基金を募ることにしました。もちろん強制はしません。労力を提供する。知恵をだす。仲間を連れてくる。いろいろな参加のしかたがあります。お金を出すのは、数ある中のひとつてす。得意の分野で、できる範囲で、そして楽しく。これが長続きの秘訣です。


とにかくやってみよう!
 下草をどういうふうに刈ればいいの? いつやるの? どの木を残すの? キノコ栽培は? 子供が遊べる林ってどんなの? みんなの考えていることも十人十色です。分かることがほとんどない。分からないことだらけです。いろんなことを教わって、考えて、話をしながら、実践です。もうすぐ宍塚の林が変わります!!